第15回いけせん誌上句会

[第3回マンション川柳誌上句会]

 

募集期間  2017.5.10〜2017.8.31

投句総数  815句

主  催  東京池袋川柳会


●題と選者

題 [ マンションライフ ]  平井煕&スタッフ 選

入 賞 入 賞 句 雅 号 府 県 名
特 選  挨拶は棋士の気分で先手うつ  柳谷 益弘  静岡
秀 作
 ベランダに棚引くシーツ鯉のぼり  小野 史  東京
   子ども用自転車増えて活気づく  西 幸博  熊本
   ベランダで気づいた人が叫ぶ雨  田崎 信  東京
佳 作
 ついに来た挨拶せよとなる規約  上池 一郎  東京
   お裾分けここに昭和は生きていた  奥田 益也  東京
   唸るなよもう三年のお付き合い
 赤羽 慶正  東京
   泥棒さん弾いてしまう「こんにちは」
 白石 敬次  埼玉
   心までオートロックの無関心  山野 大輔  大阪
   下界這うクルマは蟻の行列か  八木 比呂子   愛知
   年賀状マンション名が書ききれず
 小林 功  千葉
   鰯雲手を伸ばせば取れるかも  桑原 智恵子  大阪
   挨拶の先が続かぬエレベーター  上條 直子  東京
   くじ引きで役員決める春になる  関根 悟  埼玉
   覚えてくれて居たんだ部屋番号  高松 七郎  東京
   ベランダにエコカーテンの天の川  森 智子  広島
   上京の親に自慢の夜景見せ  眞鍋 信二  愛媛
   華だけは絶やすこと無いワンルーム  トラ治郎  埼玉
   エレベーターどっと吐き出す月曜日  椎名 八郎  東京

●選後感想

今回のテーマがマンションライフ(挨拶、交流、ペット)ですが挨拶の句が圧倒的に多かったです。

●選評

特選

先手必勝を棋士に例えて挨拶をすることのタイミングを良く組み立てていたと思います。

秀作

三句ともマンションライフの生活感を良く詠んでいると思います。

第7回いけせん誌上句会

[第2回マンション川柳誌上句会]

 

募集期間  2015.2.15〜2015.4.30

投句総数  1242句

主  催  東京池袋川柳会


●題と選者

題 [ マンションライフ ]  松橋帆波 選

入 賞 入 賞 句 雅 号 府 県 名
特 選  ベランダに一族招き見る花火  渡会 克男  千葉
秀 作
 時流れ絶滅危惧種ホタル族  吉田 誠一  神奈川
   老朽化マンション理事の高齢化  石畝 秀高  滋賀
   キー忘れ人待ち散歩三周目  小松 真人  大阪
佳 作
 晴れた日は各戸競演布団干し  田村 美穂  神奈川
   会う人は名前知らずに顔見知り  岡田 弘子  神奈川
   ベランダのバラが地面を知りたがる
 本田 しおん  東京
   孫できて上の足音許す父
 中尾 文子  長崎
   大都市はマンション同士背比べ  新免 ヒロキ  大阪
   ベランダに夫婦で咲かす四季の花  江口 徹   埼玉
   千鳥足オートロックに締め出され
 小林 功  千葉
   マンションのお色直しは金かかる  島立 隆男  東京
   ベランダに我が家と判る花を植え  梶 政幸  千葉
   挨拶で不審者弾く管理人  長峯 雄平  東京

●総評

特選

[一族]

という表現に集まった顔ぶれやそこで交わされる会話など様々な情景を読み手の年代、性別によって連想するイメージが変わる点を評価しました。

秀作

現代の話題としてのマンションの老朽化、住民の高齢化ここに[理事]という言葉をつかうことでリアリティーが増しました。[人待ち散歩]はオートロックにお住まいの方なら誰でも頷く情景でしょう。[周目]という頃合もちょうどいいですね。[タル族]に関しては最近は本当に減りました。ベランダでの禁煙を掲げるところもあると聞きます一時期流行した言葉ですが[絶滅危惧種]作品は見事に「今」を表現しています。

佳作

様々なマンションライフが表現されております。御夫婦で咲かす花には穏やかな老後を感じました。都会の超高層化はこれからも進んでいくでしょう。[挨拶]に人と人との潤滑油だけでなく不審者対策という側面があることの気づきは素晴らしいです。ベランダの植物を擬人化し[地面を知りたがる]とした表現上手いです。布団干しを[各戸競演]表したセンスはお見事です。オートロックに締め出されるほど酔っては困りますがセキュリティの厳格さを思いました。生活音に対する作品で[孫ができて許す]という見つけがよかったです。マンションの各戸、外見は同じですから[我が家と判る花]はなる程と納得です。マンション修繕に関する表現として[お色直し][金かかる]は本質をついていますがユーモアが感じられます。[名前は知らないが顔見知り[という現実。マンションライフとして頷いた方が多いのではないでしょうか?

第5回いけせん誌上句会

[第1回マンション川柳誌上句会]

 

募集期間  2014.11.1〜2015.1.31

投句総数  532句

主  催  東京池袋川柳会


●題と選者

題 [ マンションライフ ]  平井煕&スタッフ 選

入 賞 入 賞 句 雅 号 府 県 名
特 選  マンションも妻も手入れは怠らず  杉本 湘路  神奈川
秀 作
 ベランダの向こうにもいるホタル族  小田中 準一  千葉
   ネクタイが行き交う朝のゴミ置き場  小金 奈緒美  埼玉
   ベランダに菜園造る箱二つ  天狗  東京
佳 作
 勝ち組になったつもりで上の階  宇都宮 千端子  愛媛
   マンションが聖樹のごとくクリスマス  田岡 弘  香川
   役員と言われ喜ぶ定年後
 小見 伸雄  滋賀
   名前消し部屋番残す不法ゴミ
 廣田 和夫  大阪
   分別がいまだ分からぬ人とゴミ  大井田 雄策  東京
   ベランダで地産地消のエコライフ  甘利 健一   東京
   鍵一つプライバシーも守ります
 池田 功  神奈川
   ビルが建ち富士も花火も見えぬ窓  小林 功  千葉
   天空のタワーマンション雲と呑み  井上 英一  大阪
   マンションと親の老化にふと気づく  スマイル  静岡

●総評

日々の手入れを怠るとどうなってしまうんだろう?思わず頷いてしまいました。

全体的な投稿は最近のマンションという集合住宅の良さと困ったことについてが

多かったように見受けられました。

第11回いけせん誌上句会

[第7回ビジネス川柳誌上句会]

 

募集期間  2015.8.1〜2015.9.30

投句総数  1124句

主  催  東京池袋川柳会   株式会社ジャパン・イーグルス


●題と選者

題 [ ルール ]  平井煕&スタッフ 選

入 賞 入 賞 句 雅 号 府 県 名
特 選  ルールとは漢字で書くと「妻」になる  ペースかめ  大阪
秀 作
 もてはやし梯子を外す世のルール  K・U  福島
   ルール無き人生あらば覗きたい  風来坊洋二  埼玉
   靴を履く右足からと決めている  しげき  大阪
   約束のルールがひょいと牙をむく  羽崎 万歩  兵庫
   ルールには「表」「裏」「仮」がある  あいらむ  徳島
佳 作
 新ゲーム覚えた頃にもう次が  桑原 智恵子  大阪
  焼肉は家でしないと決めた妻
 最後の趣味  大分
   ただ一人ルール守って孤立する
 番茶  宮城
   ルールとはトップ破れば総崩れ
 金治郎  千葉
   ゴミ出しのミスをカラスに指摘され  若松 清隆  神奈川
   暗黙のルール通じぬ世代間  小野 史  東京
   原則と書いて例外含ませる
 むーむー  東京
   秘密保護お得意様が消えて行く  常盤 守郎  東京
   袖の下無理がすんなり通過する  ふわりねこ  東京
   縛るほど破りたくなるルールかな  たこぼうず  東京
   片足を残して線を越えてみる
 まこと
 京都
   いつの世もルール蹴飛ばす雲の上  宝来 龍一郎  千葉
   なあなあのルールで続くへぼ将棋  風蛙  千葉
   いくつものルール破りの親不孝  林 守郎  東京
   子を叱るコツを祖母から教えられ  鈴木 浩二  神奈川

●総評

特選

「ルールとは漢字で書くと」 

夫婦円満のコツはお互いの一線を踏み込まない事、家の事は全て任せて妻のマイルールに

準ずると言う事ですね!!

妻がルール…と言う句が多い中、例えの漢字と言うのが見事でした。

秀作

「もてはやし」

昨日までの定番もいきなり時代遅れかも、続かない今のルール。

「ルールなき」 

自由のようで結局全部自己責任のような。でもわくわくする。

「靴を履く」 

日常の癖なのかゲン担ぎなのかルールなのでしょうか?決めているのが面白い。

「約束の」

ある内諾を貰いながら手の平返しでしょうか!牙という一言が光っている。

「ルールには」

取りあえず様子を見ようって事は良く有りますね。

第9回いけせん誌上句会

[第6回ビジネス川柳誌上句会]

 

募集期間  2015.4.1〜2015.5.31

投句総数  1856句

主  催  東京池袋川柳会   株式会社ジャパン・イーグルス


●題と選者

題 [ 酒 ]  平井煕&スタッフ 選

入 賞 入 賞 句 雅 号 府 県 名
特 選  酒の友最後の一献通夜の席  荒井 千代子  新潟
秀 作
 宴席の昭和の語り部また去りし  清詩薫  三重
   饒舌の切符を買いに縄のれん  井関 縁  埼玉
   愚痴になる酒と知りつつ注いでやる  夢眠  岡山
   あと一本言わないうちに飯が出る  杉本 湘路  神奈川
   飲むほどにふくらむ夢とへそまわり  中年やまね  神奈川
佳 作
 大トラは朝は小ネコで丸くなる  日下部 佐知子  千葉
   酒を飲む無言の父の手酌受け  安藤 一明  長野
   しなだれる肩がほしいな独り酒
 そら  大阪
   飲むたびに酒に呑まれて友が減り
 久野 和春  愛知
   本心がチラリ顔出す酒の席  浮世っ子  愛知
   ボロ傘が最後に残る縄のれん  黒飛 義竹  広島
   酔うほどに自慢話の空中戦
 風まかせ  群馬
   余剰米日本酒にしてドル稼ぐ  トラ姫  愛知
   過疎の地も居酒屋だけは元気村  てぬき親父  茨城
   酒だって人を選んで呑まれたい  風蛙  千葉
   接待を終えて屋台で飲み直し
 小次郎
 山口
   名刺より酒でつかんだ得意先  だいちゃんZ!  大坂
   交友の広さ取り持つ酒の縁  泰任  千葉
   肩書きがとれて気楽な屋台酒  中野 雄介  大阪
   乾杯で一瞬消えるわだかまり  日輪草  埼玉

●選後感想

今回は酒と言う題のせいか、ひねりよりストレートな作品が多かったです。

その中で特選は、

「友との別れ最後の一献!」

と言う情景が浮かぶ作品を選ばせていただきました。

第6回いけせん誌上句会

[第5回ビジネス川柳誌上句会]

 

募集期間  2014.12.1〜2015.1.31

投句総数  1182句

主  催  東京池袋川柳会   株式会社ジャパン・イーグルス


●題と選者

題 [ 旅 ]  平井煕&スタッフ 選

入 賞 入 賞 句 雅 号 府 県 名
特 選  長い方選んだ祖母のパスポート  香月  千葉
秀 作
 一人旅要らぬマップと時刻表  小田中 準一  千葉
   勇敢の旅が作った人類史  八木 和枝  愛知
   次々と遺産名所で飽きぬ国  赤羽 慶正  東京
   地球儀をいつかいつかとまた回す  門脇 かずお  鳥取
   夕焼けに染まる二人のぶらり旅  天狗  東京
佳 作
 旅終えて心の傷も癒えている  田岡 弘  香川
   人生はネットもガイドもない旅路  吉岡 信幸  埼玉
   サスペンス同じコースを一人旅
 吉川 勇  大阪
   わが人生いまだ未踏の道半ば
 明日の風  埼玉
   かき捨てず記念に残す旅の  迦麟冬  東京
   林蔵は草履で日本地図を画く  八木 航  愛知
   旅バッグ嘘を潜ませ持ち帰る
 井関 縁  埼玉
   書き捨てた恥を拾いに行く行脚  佐橋 幸夫  岐阜
   春風に人も旅して花咲かす  金子 秀重  岐阜
   子ら巣立ち生命線を延ばす旅  杉本 湘路  神奈川
   財布まで解放感にひたる旅
 佐々木 恭司
 神奈川
   旅をして一期一会の意味を知る  平松 友美  静岡
   頂きに小石を置いてほくそ笑む  田村 美穂  神奈川
   旅先で家族特価の列並ぶ  本田 いづみ  東京
   欲望をちょっと胸に旅に出る  きんもくせい  大阪

第4回いけせん誌上句会

[第4回ビジネス川柳誌上句会]

 

募集期間  2014.8.1〜2014.9.30

投句総数  1037句

主  催  東京池袋川柳会   株式会社ジャパン・イーグルス


●題と選者

題 [ 顔 ]  平井煕&スタッフ 選

入 賞 入 賞 句 雅 号 府 県 名
特 選  ママの顔並ぶ園児のビカソ展  佐々木 恭司  神奈川
秀 作
 待ち受けの笑顔に今日も頑張れる  三上 武彦  東京
   見上げれば空の雲にも顔があり  井関 トラ雄  埼玉
   化粧品山ほどあって顔一つ  オクラの花  静岡
   街角を妻はオンナの顔でゆく  沈丁花  静岡
   芋と顔少し崩れた方が好き  近藤 真理子  東京
佳 作
 温泉に顔浸けまくる美人の湯  長戸 康幸  埼玉
   服よりも顔が決まらぬクラス会  松永 智文  愛知
   朝一の上司の機嫌顔に訊く
 坂本 直哉  千葉
   母さんの秘密の顔を知るスマホ
 長峯 雄平  東京
   笑顔ならタダであげますもらいます  チデンシンヤ  熊本
   社の顔とおだてられては利用され  石橋 直樹  三重
   花嫁の顔見ず終わる披露宴
 綾部 保知  茨城
   いつの間に拾った猫が店の顔  本 吉孚  神奈川
   それとなく妻の顔ほめ様子見る  高木 一男  大分
   売り場にて笑顔出し切り帰宅する  佐藤 千恵子  愛知
   家と外顔変え過ぎの我が夫
 永井 英昭
 大阪
   見えぬ顔信じて振り込む疎遠の世  田中 由美子  秋田
   今日の嘘ぺろり剥がす顔パック  札場 笑美子  東京
   鮮明に捕らえたカメラ総監賞  鈴木 浩二  神奈川
   外で見る我が子の顔は知らない子  宇徳 みなみ  徳島