第4回いけせん蟻の会句会

日時/2019年10月29日(木)

場所/南大塚ホール 地域文化創造館 2階会議室

当日の題と選者 特選は次の通り

○宿題

[嘘]林くに子選

時を経てあなたの嘘に手を合わせ/阿部裕治

○席題

[失う]阿部裕治選

もういない波にのまれたあの家に/林くに子

[雑詠]平井熙選

泥水で魚はどこでかくれんぼ/泉谷つよし

★話そうか柘榴の粒が熟すまで

☆生薬となる柘榴 実をチラと見る

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秋の緑道(郊外の石榴)

お知らせC

11月1日発行の「豊島区広報誌/広報としま」に、いけせん句会の案内が掲載されています。

豊島区役所のホームページ「ふれあいガイド」からもご覧になれます。

★あれよあれよとイケバスの列にいる

☆今日だけは池袋の夜笑うなよ

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電気自動車(EV)バス(豊島区)

ゲスト紹介

加藤ゆみ子 / 神奈川

★ゲストプロフィール

 川柳研究社幹事・川柳文学コロキュウム会員・川柳宮城野社同人・

 川柳べに花クラブ同人

 ユーキャン川柳講座講師

講師紹介

松橋 帆波(松橋帆波川柳句集)

 やがて春ならん想いの頬でいる

 悪党の世界にもある助け合い

 戦犯の犯は誰の犯ですか

 ネコ踏んだ13日の金曜日

 こんなところで生命線が切れている

 出す曜日決まっていない核のゴミ

 毛が生えるところから毛が抜け始め

 交番の蛍光灯が切れている

 執念で濁っていそう美人の湯

 予測変換はピンクの文字ばかり

★講師プロフィール

 川柳かつしか吟社同人・郵便川柳こだま会長等を経て

 現在川柳マガジンクラブ東京句会世話人など

 川柳句集に「YANAGI」

 


佐道 正(川柳展望自由吟)

 せっかちな人の時計は進みがち

 男流と言う言葉ないのが差別

 よく聞くがチェンジアップが分からない

 踊り場でフォークダンスは踊れない

 負けたなと思った時は負けている

 三流大にあるよく分からない学部

 雨宿りしたら自動ドアが開く

 極めれば職人さんも芸術家

 バラエティ−に富んではいないバラエティ−

 プラスチック食わされ魚がかわいそう

★講師プロフィール

 川柳研究社副幹事長

 NHK学園川柳講座講師

 川柳句集に「各駅停車」  

★渋柿がわたしの声を裏返す

☆きのうは遠くて柿の樹まで歩く

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秋の緑道(郊外の柿)

第37回いけせん句会

日時/2019年10月14日(月・祝日)

場所/としま産業振興プラザ (IKE BIZ) 5階第2会議室

当日の題と選者 特選は次の通り

○宿題

[闇(やみ)]平井煕選

闇の中素顔になって行く私/井関由香里

[火傷(やけど)]沢渡隆選

亭主にも見せぬ火傷を知る鏡/林くに子

[やきもち]林くに子選

餅一つ焼いて静かな妻になり/吉川勇

○席題

[ややこしい]関根悟選

口笛を吹いて老妻家を出る/沢渡隆

[やっぱり]酒井トミオ選

絶頂のおごりか影にけつまずく/平井熙

[互選句]

あべこべの心を映す万華鏡 林くに子 8点句

女です港なんかじゃありません 井関由香里 6点句

ボケ始め消したい記憶だけ残る 原康則 6点句

乗せられて走って気づく口車 内田仲子 6点句

「出会い」

★出会いから年々消える主語述語

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★第34回国民文化祭 にいがた2019(新潟県民大ホール) 

2019年9月の入選句発表

[2019年9月の入選句発表

 

募集期間  2019.9.1〜2019.9.30

投句総数  103人 485句

お  題  [椅子] [色]

選  者  平井 煕

 


2019年9月の入選作品発表


題 [椅子] 選後感想 

椅子という重さや座る心地よさを感じながら一句一句に向き合った 椅子という身近にいる物として捉えた句が多い中椅子の方からの気持ちを詠んだ作品が面白く感じました。


[特選]

祖母の椅子時おり揺れて笑ってる  古賀由美子

 ☆今そこに姿は無いが椅子が代わりに笑っているそんな風に感じる作品。

    

[秀作]

思い出が座る朝餉の椅子一つ  安田清一

 ☆その思い出の椅子に誰が座っていたのかを感じさせる。

終活の墓まで遠い車イス  関根悟

 ☆リハビリで何とかならないですかね

馴れ初めはひとつ空いてた自由席  菅野八恵子 

 そういう縁だったのですね。


[佳作]

腰掛のつもりで座りはや定年  原田大吉

持ち主を椅子の窪みが覚えてる  岡田弘子

権力のイスへ未練が断ち切れぬ   岡野満

鞭入れる椅子取りゲーム入社式  関根福太郎

居酒屋の丸椅子尻によくなじみ  金子秀重

まだ残る椅子の落書き30年  原茂敬浩

椅子一つ開けて距離置く映画館  高橋まりえ

やさしいぞシルバーシートゆずりあい  佐藤邦夫

音楽会眠りを誘う椅子であれ  細川岩男

主の居ぬ座椅子に威厳だけ残る  松田清司

譲られた椅子の凹みはきっと愛  田岡弘

しがみつくその椅子そんな美味いのか  渡辺勇三

顔がない飲んべが並ぶカウンター  大塚三郎

捨てられぬ貴方が去ったこの座椅子  若葉縁

強がりでひとり孤独な社長椅子  井関由香里



題 [色] 選後感想 

色々な色の感じ方の表現に楽しさを感じイメージが広がりました。


[特選]

青空は果てでつながり海になる  田村美穂 

 ☆色を青空としたカラーで表してイメージを広げている作品です。


[秀作]

しゃぼん玉哀しい色は卒業し  古賀由美子 

 ☆何色のシャボン玉が消えてしまったのか。

恋心桃色になり青になり  吉川勇 

 ☆気持ちの移り変わりを色で表現。

せっかちな私を諭す黄信号  田岡弘 

 ☆ちょっと待てが大切な時が多々ありますね。


[佳作]

安っぽい愛だ色落ち気づく秋  関根悟

限りなく黒に近いが法の外  原田大吉

白黒を付けず来たから今が有る  安田清一

銀なのに色気を出して銅になる  岡崎実

色あせる前に売りきるいい女  関根福太郎

見る夢に無限の色のある若さ  金子秀重

色香には迷わず生きて残る悔い  小林功

映えるのはいいが料理は味だから  寺井一也

蟋蟀が音色を変える低気圧  幅茂

「色と欲」書いたあなたの処方箋  大塚一郎

人生を描く色合いまだ半端  前野守郎

切り札にさせない色を持っている  青山二休

わたしいま塗り替えられたパンダの目  上池二郎

宮仕え自分で飛ばす白カラス  新家益一 

良く見ると白身卵も色っぽい  井関由香里