第14回いけせん誌上句会

[第5回東京池袋川柳会誌上句会]

 

募集期間  2015.7.15〜2015.8.31

投句総数  962句

主   催  東京池袋川柳会


●題と選者

題 [ 笑う ]  辻直子 選

入 賞 入 賞 句 雅 号
特 選  笑うこと忘れた部屋に飯運ぶ
 平井 松風
秀 作
 自らを笑い切れないコメディアン  伊藤 弘子
   にが笑いしてタンポポになってやく  門脇 かずお
   五センチにカステラを切るグフフフフ  遠藤 ゆかし
佳 作  いつからか目と目で笑うあの二人  上池 五郎
   渋顔で爺が出かける笑いヨガ  鈴木 則子
   もみじの手笑いの渦を持ち歩く  宮井 裕明
   下手なほどヒーローでした福笑い  三好 光明
   ロボットとオテテ繋いでユートピア  阿部 和己
   おばちゃんが笑う毒舌バスツァー
 吉川 勇
   散歩中独笑独吟救急車  二見 順雄
   初対面笑い皺見てほっとする  吉岡 和生
   出演者だけが笑っているテレビ  湯浅 勝史
   笑えない現(うつつ)を笑うふざけた世  草道 久幸

選評

特選及び秀作

[自らを笑い切れないコメディアン]

笑うという題で人間の切なさ、哀しさをうたっているところがスゴイです。

秀作

[にが笑いしてタンポポになってゆく]

句の中に自分がいて自分を見つめている。

[五センチにカステラを切るグフフフフ]

わかりやすくカステラ好きの嬉しそうな顔が浮かぶ。

 

●題と選者

題 [ 笑う ]  田岡弘 選

入 賞 入 賞 句 雅 号
特 選  一億の総活躍は笑顔から
 早雲 まち子
秀 作
 いつまでも笑う鏡でいてほしい  井田 あさみ
   南窓笑顔が透けるまで磨く  小田中 準一
   マドンナの笑窪に潜む落とし穴  井関 由香里
佳 作  天井のしみの笑いに笑み返す  野村 陽子
   ふるさとに笑えぬ場所がひとつある
 青山 三休
   にが笑いしてタンポポになってゆく  門脇 かずお
   人間をずっと笑っている鸚鵡  迫 好子
   父ちゃんと母ちゃんが笑い子が笑う  白石 敬冶
   アルバムの笑わぬ顔が私です  青山 一休
   思い出し笑いしている日向ぼこ  永井 清治
   通信簿5より嬉しい「よく笑う」  松永 智文
   お茶の間の笑いスイッチ孫が押す  金子 秀重
   人知れず笑い続ける深海魚  長峯 雄平

●選評

特選

スケールの大きな佳句だと思います。一億の総活躍には、やはり一億の笑顔が必要ですね。

秀作

[いつまでも笑う鏡でいてほしい]

作者は、きっと笑顔の絶えない人生を送られる事でしょう。

[南窓笑顔が透けるまで磨く]

南向きの明るい窓、笑顔を見せて・見せられたらいいですね。

[マドンナの笑窪に潜む落とし穴]

トップバッターの句ですが、川柳らしい佳句だと思います。男性への警鐘ですね。